エルメスのショップカード廃止のウワサ──本当か？それとも噂か？

2025.12.04

最近、エルメスで購入した商品にショップカードが付いてこなかったという声が増えており、「エルメスがショップカードを廃止したのか？」という噂が広がっています。本記事では、中古ブランド品店の販売員として、エルメスの公式発表の有無や消費者の体験談を元に、この問題について解説します。

その前に、そもそもエルメスのショップカードとはどんなものなのか？

エルメスの正規店で購入すると、その店舗名が記されたカードが付属します。

裏面には（表の時もある）購入日や製品番号が記入されています。これらがショップカードと呼ばれているものです。そもそも、ショップカードは日本の店舗のみで展開されていたもので、海外のエルメスには存在しないようです。

その日本独自のショップカードが廃止されたということなので、実際にどうなっているのかを一緒に確認していきましょう。

✅ 1. エルメス公式に「ショップカード廃止」の発表はなし

まず、エルメスから公式に「ショップカード廃止」のアナウンスはありません。エルメスの公式サイトや販売条件を確認しましたが、「ショップカードを廃止する」といった正式な発表はされていないことがわかっています。

つまり、**現時点では「エルメスショップカード廃止」**という公式発表はされていないというのが結論です。しかし、以下のような消費者体験談は増えているため、どのような理由でショップカードが付属しない場合があるのか、探ってみましょう。

エルメス製品を購入した消費者から、以下のような報告が寄せられています：

- - 「エルメスのバッグを購入したが、ショップカードが付いてこなかった」
  - 「ショップカードが封筒に入っておらず、レシートだけだった」
  - 「購入時に担当者からショップカードは『必要ない』と言われた」

これらの報告は確かに存在しますが、重要なのは「店舗や担当者による差異」がある点です。エルメスの店舗や担当者によって、付属品に関する取り扱いが異なることがあり、その結果としてショップカードが省略されることがあるようです。

中古ブランド品市場において、エルメス製品の**ショップカードがなくても価値に大きな影響はない**というのが実際のところです。エルメスのバッグや小物は、本体に刻印やシリアル番号があるため、それらが本物の証明となります。

中古ブランド店で買取を行う場合、**ショップカードがなくても問題なく買取は可能**であり、査定額に大きな影響を与えることは少ないです。エルメス製品の価値を決めるのは、主に本体の状態やその他の付属品（箱、保存袋、鍵、カデナなど）の有無です。

お客様から「ショップカードがないけれど大丈夫ですか？」と聞かれた場合、当店ではこう説明しています：

「現在、エルメスから公式に『ショップカード廃止』という発表はされていません。ただ、最近はショップカードが付属しないことが増えているようです。しかし、ショップカードがないからといって正規品でないわけではなく、他の付属品（箱、保存袋、鍵など）が揃っていれば（揃っていなくても）問題ありません。」

実際に、このように説明するとお客様から「安心した」という反応をよくいただきます。お客様が最も心配されるのは「偽物ではないか？」という点ですが、ショップカードの有無はその判断基準にはならない…ということをご理解いただければ幸いです。

結論として、現時点では「エルメスのショップカード廃止」という公式発表はされていません。しかし、最近ではショップカードが省略されることも増えているため、ショップカードが付いてこない場合があることを理解しておくと良いでしょう。エルメスの基準が全世界で統一されたのかもしれません。

中古市場においても、**ショップカードがない場合でも問題なく販売・買取可能**であり、エルメス製品の価値に大きな影響を与えることはありません。お客様には、ショップカードの有無よりも、本体の状態やその他の付属品の有無に注目していただければと思います。

エルメス製品を扱うブランドショップとして、私たちは安心してお客様に説明できる情報を提供し、信頼関係を築いていければと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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