HERMES エルメス ひし形 スカーフ ロザンジュ・ミニ シルク オレンジ ブラウン

今回は「エルメス・オレンジ」についてつぶやきます。

二つの大きな戦争の爪痕が残るヨーロッパでは、資材の提供が不安定な時代でした。生きるための生活必需品や原料などは軍のために優先的に使われ、エルメスも同様に原材料の調達が困難になる事がありました。商品の材料だけでなく、それまで使用していたベージュ色の包装紙が手に入らなくなったのです。本店は営業を続けていましたが、お客様が購入した際、今まで使用していたような白の箱や、ベージュの包装紙が手に入らないため、やっとの思いで入手出来たオレンジ色の包装紙を使って販売を続けました。

１９４５年頃からようやくヨーロッパにも平和の兆しが見え始め、資材調達が徐々に戻り始めました。そして白いボックスやベージュの包装紙が再び使えるようになったのですが…お客様から「オレンジ色の方がいい」という声があがり、「エルメスと言えばオレンジの箱」と言われるほど、このオレンジが定着していきました。このような時代背景や、数々の偶然を経てたまたまオレンジが使われるようになり、１９６０年代に当時の社長のジャン・ルイ・デュマと、現社長の大叔父に当たるパトリック・ゲラン、従弟のベルトラン・ピュエックが公式に決定を発表しました。それから約70年、今では世界中で「エルメス・オレンジ」と呼ばれています。

エルメスの箱のもう一つの秘密は、弊社ブログの「HERMES（エルメス）のオレンジ色の箱にはこんな秘密が!?」に。ぜひご一読ください。

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